「楊貴妃 大唐帝国の栄華と滅亡」既刊・関連作品一覧

  • 電子あり
楊貴妃 大唐帝国の栄華と滅亡

唐6代目皇帝、玄宗(712-756在位)。100万人都市を築いた名君は、56歳のとき、22歳の楊玉環(のちの楊貴妃)と出会う――。唐王朝の権力闘争、玄宗による華麗なる「開元の治」、安史の乱、国家転覆までの100余年を、『旧唐書(くとうじょ)』『新唐書』『開元天宝遺事』『唐会要』といった文献や、白居易、杜甫の詩歌など豊富な原資料や図版から、詳細なエピソードを採取、検証。平安時代より清少納言、紫式部をも魅了した”世界三大美女”の生涯を、唐の歴史とともに読み解く!

*本書の原本は、一九九七年、中公新書より『楊貴妃 大唐帝国の栄華と暗転』の書名で刊行されました。

目次
はじめに
第一章 玄宗とその時代 
玄宗登場/花は舞う長安の春
第二章 玉環から楊太真へ 
鉄牛につながれた橋/女の闘いの渦/女道士楊太真となる
第三章 楊貴妃の栄華
 三千の寵愛一身にあり/楊氏六家の栄え/宮中の行楽
第四章 天下大乱 
安禄山反す/李林甫と楊国忠/滝関の攻防
第五章 玄宗蜀幸
 馬嵬事変/国破レテ山河アリ/安史の乱の背景
第六章 長恨歌の世界 
玄宗の晩年/比翼連理の誓い
第七章 余聞・遺事 
楊貴妃の最期/日本渡来伝説/宦官高力士/『梅妃伝』をめぐって/画題となった玄宗・楊貴妃
第八章 楊貴妃と文学 
楊貴妃と中国文学/楊貴妃と日本文学
玄宗・楊貴妃略年表
学術文庫版あとがき