内容紹介
冷戦構造の終焉、アメリカ覇権の衰退、経済相互依存の進展--。激変する情勢のただなかにある現代、我々はどこへ向かうのか。国境が薄れた「新中世圏」、なお国民国家たらんとする「近代圏」、秩序が崩壊した「混沌圏」に国々を分類、移行期にある世界を独自の視点で鋭く分析する、刺激的な論考。ヨーロッパ中世になぞらえた「新しい中世」の概念を駆って、ポスト近代の世界システムの構想に理論と実証で迫る。
目次
- まえがき
- 第一章 冷戦とは何であったか
- 第二章 ポスト冷戦
- 第三章 アメリカの覇権とは何か
- 第四章 ポスト覇権
- 第五章 相互依存が進む世界
- 第六章 制度化する相互依存
- 第七章 現在の世界システムは「新しい中世」?
- 第八章 三つの圏域の相互作用
- 第九章 アジア・太平洋──「新しい中世」と「近代」の対決
- 第十章 日本は何をすべきか
- 補 章 九・一一事件後の世界を読む
- 注
- 原本あとがき
- 学術文庫版あとがき
製品情報
製品名 | 新しい中世 相互依存の世界システム |
---|---|
著者名 | 著:田中 明彦 |
発売日 | 2017年08月10日 |
価格 | 定価 : 本体1,130円(税別) |
ISBN | 978-4-06-292441-2 |
通巻番号 | 2441 |
判型 | A6 |
ページ数 | 352ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 本書の原本は、1996年、日本経済新聞社より刊行されました。本文庫化にあたっては、増補をほどこし2003年に同社より刊行された日経ビジネス人文庫を底本にしています。 |
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