内容紹介
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目次
- はじめに
- 第一章 中世の神女──妖怪となった母
- 1 「熊野の本地」──死んでもなお……/2 「山中赤子誕生譚」──山で赤子が生まれる/3 「山中常盤」──その小袖一枚……/4 『孕常盤』──胎内にて殺す子もあり……/5 「和泉式部の足袋」──異類婚姻譚の母/6 鹿母夫人・尊き母──ありがたき黄金水・小水/7 瘡薬師──病を治す奇跡の水/8 母神・和泉式部の"泉"──神の子を生むための産湯/9 『玉造小町子壮衰書』──玉の如き男児
- 第二章 神話の処女──赤子がカタる母のこと
- 1 海の赤子・ウガヤフキアワセズ──足立たぬ赤ん坊・未完成の産屋/2 山の赤子・川上大明神──一人で産湯に浸かった赤ん坊/3 ヒルコ、愛し子──この赤子より始まる/4 異形の母は「山姥」──子が明かす母神の正体
- 第三章 安産と産婆──神功皇后と岩田ヒメ
- 1 オキナガタラシヒメ──身一つ/2 ヒメ神とハチマン──原八幡信仰/3 ヒメ神と御子──母子神信仰/4 ちはやぶる──産屋の血/5 『八幡宇佐宮御託宣集』──宇佐八幡の母神・子神、そして父神/6 海に沈む赤子──子を海辺に捨てる母/7 神功皇后は天之日矛の孫──処女懐胎説話と出石
- 第四章 金太郎の母──昔話の「三太郎」
- 1 昔話を神話にあずける──昔話を取り戻す/2 浦島太郎──神功皇后とご親戚/3 龍宮童子──富をもたらす赤子/4 桃太郎──オオカムツミの神/5 金太郎の母──播磨の道主日女の命/6 別雷神──父も雷神/7 足柄山の金太郎──頼光の愛し子
- 第五章 人柱伝承の母子──鶴と市・八幡信仰
- 1 母子合体──子の持つ呪力/2 長柄の人柱──子を負いたる母/3 帯金権現──子殺し/4 鶴市神社──「市太郎」神社/5 鶴女房──子は生まれたか
- 第六章 あらち山の山姥──あらち山の金太郎
- 1 能「山姥」──「百ま山姥」が背負う子/2 あらち山・神の御産──荒血山・荒乳山
- 第七章 流されるヒメ──神となるための残酷
- 1 手杵祭──母は殺されたか、子は生き延びたか/2 「正八幡宮縁起」──七歳のヒメと三歳の童子/3 再びみずみずしき乳房──首のない母/4 金太郎の神名──ウガヤフキアワセズの命
- おわりに
製品情報
製品名 | 金太郎の母を探ねて 母子をめぐる日本のカタリ |
---|---|
著者名 | 著:西川 照子 |
発売日 | 2016年04月12日 |
価格 | 定価:1,705円(本体1,550円) |
ISBN | 978-4-06-258624-5 |
通巻番号 | 621 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 216ページ |
シリーズ | 講談社選書メチエ |
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