「「大東亜民俗学」の虚実」既刊・関連作品一覧
昭和18年、柳田国男は日本という中心から放射状に広がる研究の輪、「大東亜民俗学」の建設を構想した。植民地主義の翳を色濃く帯びる東アジア諸国の民俗学を、柳田批判の視点から跡付け問いなおす意欲作。
【目次】
はじめに 「大東亜民俗学」の起源
第一章 朝鮮民俗学の成立
1 『朝鮮史』と檀君論争
2 朝鮮民俗学の黎明
3 朝鮮民俗学会と「朝鮮民俗」
4 「植民地民俗学」への批判
第二章 柳田国男と「朝鮮」
1 柳田国男と「朝鮮民俗」
2 クグツおよびムーダン
3 柳田学の転換とその影響
4 秋葉隆の朝鮮民俗学
第三章 「民俗台湾」の人々
1 台湾民俗学前史
2 柳田国男と台湾
3 山と雲と蕃人と
4 「民俗台湾」と台湾民俗学
第四章 南溟の民族・民俗学
1 南の果ての日の丸
2 柳田・松岡兄弟の「南洋諸島」
3 科学者・芸術家。小説家
4 光と風と青蜥蜴の夢
第五章 幻の“満洲民俗学”
1 大間知篤三の”民俗学”
2 「西北研究所」の人々
3 ”満州”へ行った人たち
おわりに
註
参考文献
あとがき
索引
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