スタートアップ・バブル 愚かな投資家と幼稚な起業家
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内容紹介
本書は「50歳のおじさん記者」の浮き沈みを描く騒々しい物語であると同時に、明るく華やかなイメージで隠されたスタートアップの世界を鋭く分析する1冊でもある。そこは、幼稚な起業家と愚かな投資家の共謀の世界と言っていい。最後に著者が体験するぞっとする結末が、スタートアップ企業の深い闇を示唆している。
『週刊文春』ほかメディア紹介多数!
●スタートアップに入社したジャーナリストがその“バブル”な実態を暴く―「日経新聞ウェブ」
●社員が自由で最高だと信じている「企業文化」の闇の部分―森永卓郎『週刊ポスト』
●「意識高い系」スタートアップの幼稚で気持ち悪い実態―印南敦史「ニューズウィーク日本語版」
●なぜIT業界の起業家は"バカで幼稚"なのか/米国ITベンチャー「やりがい搾取」の実態―「プレジデント・オンライン」
●告発 スタートアップはこうして「やりがい搾取」に狂奔する!「使命感とお楽しみ」にダマされるな!―「クーリエ・ジャポン」
●「老人」がいきなりIT企業で働くと、いったい何が起こるのか? ―山崎元「現代ビジネス」
笑えて、あとから怖いルポルタージュ!
『ニューズウィーク』をリストラされた毒舌おじさん記者がIT企業「ハブスポット」に転職。20代ばかりの社員たちが働くのは、キャンディの壁、ビールが出る蛇口のある遊び場オフィス。意識高い系の若者をのせる自己啓発研修は、ほとんどカルト宗教。そんななか、50歳の新入社員ダンは「高齢者」で、与えられた椅子はバランスボールだった。
スタートアップ企業には、画期的な技術も堅実な利益も必要ない。派手な宣伝とイメージ戦略で低コストの若者を大量採用し、売上をあげてIPOまで持ちこたえれば、株で莫大な資産が手に入る――創業者と一部の投資家だけに。
本書は「50歳のおじさん記者」の浮き沈みを描く物語であると同時に、明るく華やかなイメージで隠されたスタートアップの世界を鋭く分析する。そこは、幼稚な起業家と愚かな投資家の共謀の世界と言っていい。
最後に著者が体験するぞっとする結末が、スタートアップの闇を示唆する。
●「面白くて、続きを読まずにいられない。そして、今日の大手IT企業の内部に息づく偽善や、カルト教団のような熱情について大事なことを教えてくれる」――ブラッド・ストーン(『ジェフ・ベゾス果てなき野望――アマゾンを創った無敵の奇才経営者』著者)
●「めちゃくちゃ面白い……ライオンズはイカれた世界に、一服の正気を注入している」 ――アシュリー・バンス(『イーロン・マスク 未来を創る男』著者)
目次
- *『ニューズウィーク』からのリストラ宣言
- *「スパムメール製造会社」はハーバード以上の難関
- *スタートアップ企業は「変わっててナンボ」
- *目指せ! ネットで話題沸騰
- *レベルを下げるほど読者は増える
- *「採用の天才」と自分を洗脳したバカ
- *自己評価が高すぎる意識高い系バカ
- *最先端IT企業版・どぶ板営業
- *創業者と投資家のだまし合い
- *アマゾンの平均的労働者は1年で転職
- *慈善活動で「デカさ」をアピール
- *「白髪と経験」発言でフェイスブック大炎上
- *JOBS法は諸刃の剣
- *本社幹部は誰もかけていなかった「グーグルグラス」
- *技術開発より派手な宣伝がビジネスの要
- *アンドリーセン・ホロヴィッツの自己PR投資術
- *不覚にも傷つくおじさん心
- *FBIが動いたハッキングの痕跡
- *沈黙を守る取締役会
- *インターネットの覗き穴
- ..........etc.
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