9・11の標的をつくった男 天才と差別―建築家ミノル・ヤマサキの生涯
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内容紹介
建設当時、ピラミッド以来最大の建造物といわれたビルを創ったのは、日本人の血をひく建築家ミノル・ヤマサキだった。シアトルのスラム街で育ち、差別と偏見と戦いながら、世界を相手に建築の世界でのし上がって行った日系2世。しかし、その成功の裏では、四度の結婚を繰り返す華麗な女性遍歴、仕事漬けの毎日に崩れ行く家庭、度重なる病気と非道な事務所経営――、日米の綿密な取材により忘れられた世界的な建築家の実像に迫る。
ニューヨークのシンボルだった世界貿易センタービルが、テロにより崩壊してから9年。
建設当時、ピラミッド以来最大の建造物といわれたビルを創ったのは、日本人の血をひく建築家ミノル・ヤマサキだった。
シアトルのスラム街で育ち、差別と偏見と戦いながら、世界を相手に建築の世界でのし上がって行った日系2世。しかし、その成功の裏では、四度の結婚を繰り返す華麗な女性遍歴、仕事漬けの毎日に崩れ行く家庭、度重なる病気と非道な事務所経営――、日米の綿密な取材により忘れられた世界的な建築家の実像に迫るノンフィクション大作。
意外なところにミノルとサウジアラビアの接点もあって。
【著者紹介】
飯塚真紀子(いいづか・まきこ)
ジャーナリスト。大分県出身。早稲田大学を卒業後、出版社勤務を経て、1987年渡米。
その後、ロサンゼルスを拠点に政治、経済、社会問題などさまざまな分野をカバーし、取材・執筆にあたる。
著書に『ある日本人ゲイの告白』『銃弾の向こう側』『そしてぼくは銃口を向けた』他、共著に『息子を犯罪者にしない11の方法』がある。
目次
- プロローグ
- 第一章 アメリカに渡った兄弟
- 第二章 シアトルのスラム暮らし
- 第三章 アラスカの“キャナリー・ボーイ”
- 第四章 建築家ヤマサキの誕生
- 第五章 空のグランド・セントラル駅
- 第六章 「静寂と歓喜」に目覚めた日本との出合い
- 第七章 光と影のマクレガー
- 第八章 摩天楼への道
- 第九章 離婚、そして再婚
- 第十章 世界貿易センタービルという混沌
- 第十一章 葛藤する巨塔
- 第十二章 栄光と引きかえに壊れた家庭
- 第十三章 サウジ・コネクション
- 第十四章 生涯をかけた仕事
- 第十五章 死してなお
- エピローグ
- 謝辞
- 引用記事、主要参考文献・資料
製品情報
製品名 | 9・11の標的をつくった男 天才と差別―建築家ミノル・ヤマサキの生涯 |
---|---|
著者名 | 著:飯塚 真紀子 |
発売日 | 2010年08月24日 |
価格 | 定価 : 本体1,900円(税別) |
ISBN | 978-4-06-213411-8 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 370ページ |
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