「ゴーギャン 芸術・楽園・イヴ」既刊・関連作品一覧

ゴーギャン 芸術・楽園・イヴ

キリスト教の原始宗教、文明と野蛮、聖なるものとエロス的なもの……。自己の根源と探求し、両極を激しく揺れるゴーギャン。楽園を目指して行動する画家が、ケルトの故地ブルターニュと熱帯の孤島タヒチに見たものはなにか?北欧の妻メットと南海の“イヴ”テハマナに求めたものはなにか?「芸術の殉教者」の破天荒な生涯と心の叫びを、画家自身に語らせながら鮮やかに描き切る。

【目次】
はじめに
序章
第一章 楽園原景
1 幼年期の黄金郷
2 放浪癖
3 メット、スカンジナヴィアの真珠
4 絵画への憧憬
5 生活と芸術の乖離
第二章 北の楽園ブルターニュ
1 メットとの確執
2 ポン=タヴェンの画家村
3 南島への誘惑
4 綜合主義(サンテテイスム)の絵画
5 受難者たち
6 象徴主義絵画
7 彼方への夢想
8 旅立ち
第三章 南の楽園タヒチ
1 ポマレ王国の落日
2 マオリの神話世界
3 原初のイヴ
4 タヒチの絵画世界
5 一時帰国
6 楽園追放
第四章 内なる楽園
1 タヒチ再訪
2 「北」と「南」のサンテーズ
3 文明のゆくえ
4 言論活動
5 さらなる未開の地へ
6 「心ならずも私のなかにある野性」
終章

参考文献
おわりに
索引