内容紹介
人間存在の最深部でみたされぬ生のエネルギーが奔出する。広大な無意識の言語風景の中で、狂気とエロティシズムの発生を精緻に、鮮烈に照射する哲学の冒険。
殻を脱がない蛇は死ぬ――ローマ時代の修辞家・クインティリアヌスは“Damnant quod non intelligunt(人は自分が理解できない物事は、ダメなもの、間違ったことと決めつける)”と言ったが、まことに人間老いも若きも、わからないものはいやなのである。……しかし日常の創発性という生命の動きがとまってはならない。動きとはまた変化でもある。「殻を脱がない蛇は死ぬ」。――本書より
目次
- ●消費する動物“ヒト”の欲望
- ●AIに見る東西思想の融合
- ●神が隠す〈死〉の快感
- ●サルトルと同じ土俵にいたフロイト
- ●東洋哲学の〈深層意識の言葉〉
- ●小野小町とアポリネール
- ●原始語の多義性と夢の象徴
- ●エロ・グロ・ナンセンス讃
- ●狂気と創造性
- ●虚構の美と生活世界
- ●世阿弥の夢幻能
- ●殻を脱がない蛇は死ぬ
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