「言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの」既刊・関連作品一覧

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言葉・狂気・エロス 無意識の深みにうごめくもの

人間存在の最深部でみたされぬ生のエネルギーが奔出する。広大な無意識の言語風景の中で、狂気とエロティシズムの発生を精緻に、鮮烈に照射する哲学の冒険。

殻を脱がない蛇は死ぬ――ローマ時代の修辞家・クインティリアヌスは“Damnant quod non intelligunt(人は自分が理解できない物事は、ダメなもの、間違ったことと決めつける)”と言ったが、まことに人間老いも若きも、わからないものはいやなのである。……しかし日常の創発性という生命の動きがとまってはならない。動きとはまた変化でもある。「殻を脱がない蛇は死ぬ」。――本書より