内容紹介
大正期、激動の宮中におそるべき“記録魔”がいた。その名も倉富勇三郎。宮中某重大事件、皇族・華族のスキャンダル、摂政問題……。誰も読み通せなかった超一級史料にノンフィクションの鬼才・佐野眞一が挑む。幕末に生まれ、明治、大正、昭和を生き、三代の天皇に仕えた倉富は、時代の変遷をどう見つめ、年月の足音をどう聞いて、記録にとどめたのか?いざ、前人未到の倉富ワールドへ!
大正期、激動の宮中におそるべき“記録魔”がいた!
宮中某重大事件、皇族・華族のスキャンダル、摂政問題……。
誰も読み通せなかった超一級史料にノンフィクションの鬼才が挑む。
目次
- 序章 誰も読み通せなかった日記
- 第1章 宮中某重大事件――怪文書をめぐる「噂の真相」
- 第2章 懊悩また懊悩――倉富勇三郎の修業時代
- 第3章 朝鮮王族の事件簿――黒衣が見た日韓併合裏面史
- 第4章 柳原白蓮騒動――皇族・華族のスキャンダル
- 第5章 日記中毒者の生活と意見――素顔の倉富勇三郎
- 第6章 有馬伯爵家の困った人びと――若殿様と三太夫
- 第7章 ロンドン海軍条約――枢密院議長の栄光と無念
- 終章 倉富、故郷に帰る
製品情報
製品名 | 枢密院議長の日記 |
---|---|
著者名 | 著:佐野 眞一 |
発売日 | 2007年10月20日 |
価格 | 定価 : 本体950円(税別) |
ISBN | 978-4-06-287911-8 |
通巻番号 | 1911 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 436ページ |
シリーズ | 講談社現代新書 |
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