「東條英機 封印された真実」既刊・関連作品一覧
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未公開の「東條手記」が証明する! 開戦決定前夜、天皇親臨「会議」での争点――東條はこの議事録を他の手記と同様に破棄、焼却することもなく保管していた。なぜ、そうしたのか。いつの日か敗戦後の日本を背負っていく日本人に「真実」を伝えたかったのではないか。
●東條は東京裁判に口述書を提出した。そのなかで陸海軍合同軍事参議官会議が、天皇親臨のもとに行われ、天皇の発言はなかったことを証言している。……(中略)検事から質問があれば会議内容を公にすることを覚悟し、メモや資料を集め議事録を再現するという周到な用意をしていた。ところが法廷では検事側の追及がなく、会議内容を明らかにすることもなかった。しかし、東條はこの議事録を他の手記と同様に破棄、焼却することもなく保管していた。なぜ、そうしたのか。いつの日か敗戦後の日本を背負っていく日本人に「真実」を伝えたかったのではないか。――(本文より)
●アジアに於けるアメリカの世界政略は(中略)「アメリカ流の生の様式」の強制に対して敢然と異を唱へ、彼等の進路の前に立ち塞つた「小癪な」日本人を徹底的に排除し、アメリカの前進を2度と妨害できない様な片遇の位置に封じこめてしまふ、という作戦である。
(中略)所詮日米開戦は避けられなかつたであらう。それは日本側の対応如何の問題では決してなく、アメリカ側に、日本を戦争にひきずり込み、2度と起き上れぬほど打ちのめすのだといふ、半世紀以来の鉄の如くに冷厳な意志が固まつてゐたからである。――解説より
●解説「東條の戦争史観」――小堀桂一郎(明星大学教授)
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