パナソニックの選択――「環境で稼ぐ」業態転換の未来
- 電子あり

内容紹介
消滅の危機に瀕して、製造業の雄に唯一残された選択肢とは? 大坪体制6年間は、創業100周年=2018年を世界トップ企業として迎えるための布石だった。「お金が眠っているところ」を探し出す松下幸之助のDNAは、「環境で稼ぐ」道を見出した。二酸化炭素削減量がキャッシュ化速度を加速する。全経営者、全CFO、そして全パナソニック社員必読。
三洋電機買収、ブランド統一、電気自動車、そしてクラウドの活用へ。
ベストセラー『松下ウェイ』から5年――。
内実を最もよく知るコンサルタントが描く、2018年のパナソニックの姿。
「新しい競争の土俵をつくる――創業100周年に向けて、誰も手がけたことのない事業への布石を打ってきた6年間がここにある。10年経っても陳腐化しない価値の創造を実現できる土台が整った」――大坪 文雄
巨大企業が選んだ「未来」の全貌。
消滅の危機に瀕した製造業の雄に唯一残された選択肢とは?
大坪体制6年間は、創業100周年=2018年を世界トップ企業として迎えるための布石だった。
「お金が眠っているところ」を探し出す松下幸之助のDNAは、「環境で稼ぐ」道を見出した。
二酸化炭素削減量がキャッシュ化速度を加速する。
全経営者、全CFO、そして全パナソニック社員必読。
「すべてを変えることだ。さもなくば、会社は変われない」
――中村邦夫は経営トップの座を禅譲するにあたり、大坪文雄にこう語った。
「すべてを変えるにはどうすればいいか? それを継続するには何をすべきか?」
自問をくり返した大坪のもとで、パナソニックのどこがどう変わったのか?
「一大業態転換」として世間を驚かせた創業以来の大変革は、「次なる収益源」を見据えた重要な「選択」だった。
目次
- プロローグ パナソニックはどうあるべきか──唯一残った選択肢
- 消滅の危機に瀕して/“幸之助革命”の再来/パナソニックが狙う四つの市場/三洋買収の真意/他
- 第1章 「お金が眠っているところ」を探し出せ──パナソニックのDNA
- キャッシュの滞る場所を精査せよ/大坪文雄の基本方針
- 第2章 削減量が「キャッシュ化速度」を加速する──グリーン革命で目指す次世代像
- 産業革命以来のパラダイムシフト/情報はつねに加速度を増している/他
- 第3章 新時代のビジネスロジック
- コスト削減と品質向上は両立できる/グーグルが得たメリットを確保せよ/他
- 第4章 クラウドが「松下幸之助の理念」を実現する
- 大坪が提示した要望/クラウドの本質/ジョブズの門外不出の秘密/他
- 第5章 新たな需要の宝庫──電気自動車市場の攻略法
- 新生パナソニックの主戦場/自動車がWi‐Fiホットスポットになる/他
- 第6章 キャッシュ化速度革命──グリーンを売る本質
- ブランド力を試された石油暖房機事故/「Panasonic ideas for life」──中村改革の旗印/他
- 第7章 新生パナソニックが発掘した強み──グリーンブランドで勝負する
- あらゆる思い込みを徹底的に疑ってかかる/導入された新しい経営指標──ブランド確立の主役/バッテリー──幸之助の「名刺」が甦る/九九・九九九%の品質が求められる世界/他
- 第8章 収益を極大化するモノ作り──金鉱を掘り起こすグリーン製造
- 部外者に見られることでモノ作りは磨かれる/会社全体のリスクが減る/リサイクル率九九・九%/水の一〇〇%リサイクル/サプライチェーンをまるごと改革する/他
- 第9章 組織改革と横断人事──グリーン経営とは何か
- 改革は消費者需要の落ち込み期を狙え/「エンタープライズの春」に備えた一〇年改革/他
- 第10章 「現在」を「未来」に接続する──グリーン教育への取り組み
- 二〇〇万人の子どもたちに環境教育を実施/グリーン意識の高い新世代を育てる/他
- 第11章 パナソニックの未来──クラウド型グリーン企業の誕生
- 暮らしの変革は暮らしから生まれる/松下幸之助流が復権する「顧客による強制的な情報提供」の時代/他
- エピローグ 社長交代
製品情報
製品名 | パナソニックの選択――「環境で稼ぐ」業態転換の未来 |
---|---|
著者名 | 著:フランシス・マキナニー 訳:福知 里恵 |
発売日 | 2012年06月22日 |
価格 | 定価 : 本体1,600円(税別) |
ISBN | 978-4-06-217784-9 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 290ページ |
関連シリーズ
-
「退き際」の研究
-
「重厚長大」産業の復権 90年代へのポリシーX
-
「手法革命」の時代
-
トッカイ
-
NTTの挑戦 いま進む30万人の組織革命
-
IBM 20世紀最後の戦略
-
日本企業転落の日
-
しんがり 山一證券 最後の12人
-
覇権の構図
-
東京ディズニ-ランド 驚異の経営マジック
-
企業犯罪
-
世界企業・日本功略の構図 外資トップが語る対日企業戦略の全貌
-
野村證券第2事業法人部
-
世代交代の嵐 トップ交代の現場
-
「業際」の時代
-
国鉄解体
-
小説 東急王国
-
ソニー神話は甦るか
-
近江商人の哲学 「たねや」に学ぶ商いの基本
-
最強の経営者 アサヒビールを再生させた男
-
東芝解体 電機メーカーが消える日
-
奪われざるもの SONY「リストラ部屋」で見た夢
-
グーグルを驚愕させた日本人の知らないニッポン企業
-
サムライと愚か者 暗闘オリンパス事件
-
ドキュメント パナソニック人事抗争史
-
キリンビール高知支店の奇跡 勝利の法則は現場で拾え!
-
中内功 流通革命
-
闘うもやし 食のグローバリズムに立ち向かうある生産者の奮闘記
-
ゲストの心を離さない ライザップ式接客術
-
住友銀行秘史
-
訣別 ゴールドマン・サックス
-
マルクスが日本に生まれていたら
-
126年! なぜ三ツ矢サイダーは勝ち抜けたのか
-
日本橋たいめいけん三代目「100年続ける」商売の作り方
-
ホンダの新たな挑戦 元F1エンジニアの歩行アシスト開発奮闘記
-
空あかり 山一證券“しんがり”百人の言葉
-
作らずに創れ!イノベーションを背負った男リコー会長・近藤史朗
-
帝国ホテルの考え方 本物のサービスとは何か
-
「東京電力」研究 排除の系譜
-
ぼくとビル・ゲイツとマイクロソフト アイデア・マンの軌跡と夢
-
電通と博報堂は何をしているのか
おすすめの本
-
電子あり
外資の流儀 生き残る会社の秘密
-
電子あり
新天地
-
電子あり
ディヴァイン・コンクェスト ―小惑星帯のヒロイン―
-
電子あり
仕事と心の流儀
-
電子あり
2020年以降の業界地図 東京五輪後でもぐんぐん伸びるニッポン企業
-
絶やすな!絶品町グルメ 高崎「絶メシリスト」特盛版
-
電子あり
サイテーの偉人 スティーブ・ジョブズに学ぶ これからを生きる7つのレッスン
-
電子あり
捨てられる銀行3 未来の金融 「計測できない世界」を読む
-
切り捨てSONY リストラ部屋は何を奪ったか
-
電子あり
直観を磨く 深く考える七つの技法
-
電子あり
絵でわかるマクロ経済学
-
電子あり
「超」集中法 成功するのは2割を制する人