内容紹介
隠歌「短歌行」を読み解かずに曹操の人物は語れない。
これで本当の中国が見える。
天下統一を目前にした曹操。阻む周瑜と孔明。赤壁の戦いの火蓋が切って落とされた。
「……いま、この光景を眺めて、慷慨甚だしきを覚えた。よって歌を作る。唱和してもらおうか」と曹操は言って、その場で歌を作った。いわゆる「短歌行(たんかこう)」である。いや、短歌行と題されたが、一般に人生の儚さを詠じた、通常の短歌行ではない。言葉と表現は平易である。しかし、自負と隠憂(いんゆう)、矜持(きょうじ)と自省、決意と逡巡を織り交ぜて詠みあげた、至極難解な、一種の「隠歌」であった。――本文より
製品情報
製品名 | 三国演義(3) |
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著者名 | 著:安能 務 |
発売日 | 1999年01月25日 |
価格 | 定価 : 本体1,900円(税別) |
ISBN | 978-4-06-209032-2 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 378ページ |