内容紹介
『正法眼蔵随聞記』は生活の実際に即しながら、学道する人は如何にあるべきか、修行のやり方や心構えが懇切丁寧に説かれている。何よりも若き時代の道元が強烈な情熱と意志をもって自分の信ずる道を説いているので、無限の親しみと共感を覚える。2歳年上の弟子の懐奘も虚心坦懐に道元に質問しており、道元の答えをそのまま筆録したのがこの『随聞記』である。だからこそこの『随聞記』には人間道元の姿が滲みでている(まえがきより)。
目次
- 第1講
- 1.永遠の相の下に――道元と懐奘(えじょう)
- 2.名利(みりょうり)を拒絶す
- 3.価値の否定――無所得の修行
- 4.身命を惜しむな
- 5.行雲流水の如し
- 6.人間道元を知るために
- 第2講
- 1.教えの大意
- 2.おのれの分を知れ
- 3.生命は一呼吸にある
- 4.惜陰を知る
- 5.病いと修行
- 6.肉食を許す
- 7.静坐瞑想するな
- 第3講
- 1.悪口をもって人を責めるな
- 2.履物で打つ
- 3.無我の打擲(ちょうちゃく)
- 4.虚心に諌(いさ)める
- 5.実践躬行とは
- 第4講
- 1.無償の行為とは
- 2.真実の宗教とは
- 3.陰徳とは
- 4.達磨の無功徳
- 5.無相の価値観とは
- 6.贈物をするには
- 7.無一物中無尽蔵(むいちもつちゅうむじんぞう)
- 第5講
- 1.一事に専念せよ
- 2.文筆詩歌を捨てよ
- 3.死を考えて生きよ
- 4.一事を永続するは難し
- 5.40年の修行
- 6.純一無雑とは
- 第6講
- 1.衣食(えじき)に心を労するな
- 2.始末に困る者とは
- 3.財宝、長江に沈む
- 4.衣食は天の与えるもの
- 5.ほう居士(こじ)の生きざま
- 6.財物を愛重せよ
- 第7講
- 1.貧者に仏像を与える
- 2.木仏を焚いて臑(すね)をあぶれ
- 3.書かざる経を見よ
- 4.お前さんが仏だ
- 5.供養する心とは捨てることの大切さ
- 第8講
- 1.三種の徳
- 2.徳ある人とは――夢で検査すべし
- 3.供養を受ける資格とは――明恵上人(みょうえしょうにん)
- 4.孤独の行者――菩提達磨(ぼだいだるま)
- 5.雪中断臂――慧可(えか)の求法
- 6.自得内証とは――師と弟子
- 第9講
- 1.人情を捨てよ
- 2.是非を亡
製品情報
製品名 | 正法眼蔵随聞記講話 |
---|---|
著者名 | 著:鎌田 茂雄 |
発売日 | 1987年04月06日 |
価格 | 定価 : 本体1,000円(税別) |
ISBN | 978-4-06-158785-4 |
通巻番号 | 785 |
判型 | A6 |
ページ数 | 318ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
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