時の為政者を導き、その仏教哲学を政治に顕現した明恵。苔寺の石庭に託された夢窓の思想。自由で人間味あふれる風狂の人、一休。末法思想を拒み、真我探求の坐禅の教えを説いた道元。自らの禅哲学と権力の狭間で、苦悩する反骨の人、沢庵。平安末期から江戸初期にいたる乱世を生きた5人の僧の求道の生きざまと思想の神髄に迫る。