内容紹介
「信仰というものは、生きるために必要な、日々に欠くことの出来ない、実際に役立つものでなくてはならぬ。心の平和のためにも、また身体をいわゆる肉弾となして、実生活にぶっ突かって行く時にもなくてはならない最後の『拠りどころ』でなくてはならぬ」と考える著者が、法然と親鸞の信仰について、情熱をかたむけて説いた名著。本巻では、法然の生涯について語ったのち、「一枚起請文」の成立ちから奥義までをわかりやすく注釈する。
目次
- 第一章 内容一般
- 1.縁起
- 2.異説
- 3.動機
- 第二章 法然の生涯(その時代的背景)
- 1.誕生と生い立ち
- 2.出家
- 3.修道の目的
- 4.法然の人となり
- 5.彷徨時代初まる
- 6.暗黒時代
- 7.真信打発
- 8.仏の境涯と人間の命数
- 9.名号の意味
- 10.時代についての予言
- 11.長明の方丈記と兼実の玉葉
- 12.末法の世相と無常感
- 13.一切善悪の凡夫人の救済
- 14.新宗教の旗幟
- 15.釈尊以来の大導師
- 16.大原問答
- 17.法然の勝利
- 18.大原談義と鴻門の会
- 19.浄土宗の事実上の承認
- 20.法難時代はじまる
- 21.清濁併せ呑む法門
- 22.念仏禁止
- 23.法然と兼実
- 24.配流の法然
- 25.赦免の沙汰
- 26.臨終と絶筆一枚起請文
- 27.滅後
- 28.主要人物の略伝
- 29.法然までの念仏門の歴史
- 第三章 一枚起請文講評
- 1.そのまま素直に
- 2.ただ一つのもの
- 3.理智の苦悩
- 4.素直な、悪びれない謙遜
- 5.まじりなき念仏
- 6.三昧発得
- 7.法然にともなう異象
- 8.全文の眼目
- 9.うつしみの実感
- 10.浅ましき穢土
- 11.入信と境遇の背景
- 12.三心四修
- 13.偽善と偽悪
- 14.誓いをたのむ心
- 15.ほれぼれと唱える
- 16.愚かものの一念
- 17.聖とは何か
- 18.とどめを刺す
- 19.念仏と世の渡り様
- 20.申さるるほど申せ
- 21.生活の虎の巻
- 22.生きる欲望の強さ
- 23.念仏申さるるように決めるわけ
- 24.人生の実相
- 25.人生の鍵は正義か犠牲か
- 26.虚無の足下からひらける
製品情報
製品名 | 法然と親鸞の信仰(上) |
---|---|
著者名 | 著:倉田 百三 |
発売日 | 1977年06月08日 |
価格 | 定価 : 本体660円(税別) |
ISBN | 978-4-06-158155-5 |
通巻番号 | 155 |
判型 | A6 |
ページ数 | 165ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
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