内容紹介
本書は、生涯『万葉集』を愛しつづけた久松博士が、最期まで情熱を傾注してその解釈と鑑賞を行った、万葉の秀歌900首の集大成であり、著者の絶筆である。選びぬかれた秀れた歌、人口に膾炙した歌の1つ1つに加えられた、わかりやすく、ゆきとどいた注釈と、深い理解にみちた鑑賞とがあいまって、『万葉集』の心を伝え、現代人に一層親しみやすいものとなっている。本巻には、『万葉集』巻第1・巻第2の歌から110首を収録する。
目次
- 1 万葉集解説
- 2 万葉集巻第1
- 1.雑歌
- 1.籠もよみ籠もち
- 2.大和には群山あれど
- 3.八隅ししわが大君の
- 4.たまきはる宇智の大野に
- 5.秋の野のみ草刈りふき
- 6.熱田津に船乗りせむと
- 7.高山は畝傍雄男しと
- 8.香具山と耳梨山とあひし時
- 9.わたつみの豊旗雲に
- 10.冬ごもり春さりくれば
- 11.あかねさす紫野ゆき
- 12.紫のにほへる妹を
- 13.河上の湯津磐村に
- 14.打麻を麻績王
- 15.うつせみの命を惜しみ
- 16.み吉野の耳我の嶺に
- 17.淑き人の良しと吉く見て
- 18.春過ぎて夏来るらし
- 19.玉襷畝火の山の
- 20.古の人にわれあれや
- 21.ささなみの国つ御神の
- 22.白浪の浜松が枝の
- 23.やすみししわが大君の
- 24.見れど飽かぬ吉野の河の
- 25.鳴呼見の浦に船乗りすらむ
- 26.釼つく手節の埼に
- 27.潮さゐにいらごの島べ
- 28.八隅ししわが大君
- 29.阿騎の野に宿る旅人
- 30.真草刈る荒野には有れど
- 31.東の野にかぎろひの
- 32.日なみしの皇子の命の
- 33.やすみししわが大君
- 34.やすみししわが大君
- 35.藤原の大宮仕へ
- 36.巨勢山のつらつら椿
- 37.朝もよし紀人ともしも
- 38.河のへのつらつら椿
- 39.引馬野ににほふ榛原
- 40.いづくにか船泊てすらむ
- 41.ますらをの猟矢たばさみ
- 42.いざ子ども早く日本へ
- 43.葦べゆく鴨の羽がひに
- 44.倭には鳴きてか来らむ
- 45.ますらをの鞆の音すなり
- 46.わが大君ものなおもほし
- 47.飛ぶ鳥の明日香の里を
- 48.大君のみこと畏み
- 49.青丹よし寧楽の家には
- 50.山辺の御井を見がてり
製品情報
製品名 | 万葉秀歌(一) |
---|---|
著者名 | 著:久松 潜一 |
発売日 | 1976年06月07日 |
価格 | 定価 : 本体1,150円(税別) |
ISBN | 978-4-06-158002-2 |
通巻番号 | 2 |
判型 | A6 |
ページ数 | 363ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
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