歴史小説の第一人者、海音寺潮五郎の傑作短篇を全8巻に編成。第3巻は、薩摩武士の美意識に殉じた「人斬り新兵衛」、才女の薄幸の生涯をつづる「風流才媛伝」、玉の輿物語「はやり唄五千石」、男と女の織りなす人生模様「梅花の契」「行くえも知らず」、大名の孫がたどる数奇な半生「浅き夢見し」、ユーモラスな「日本行進曲」、苦難に耐える武家娘「木に花咲く頃」、関ヶ原を舞台に薩摩武士気質を描く「男一代の記」など9篇。