歴史文学の第一人者、海音寺潮五郎の傑作短篇80余篇を全8巻に編成。第2巻は、勤王の大義に邁進する父子を描く「父祖の道」「残月の賦」、浪人と女歌舞伎役者との儚い関係をつづる「白日夢」、武士道の厳しさを描く「宮本造酒之助」、家康御領の民斬殺事件「駿河ばなし」、占領軍の検閲により発表をとめられた「つばくろ日記」、唐代の中国を舞台にした「遥州畸人伝」など、9篇を収録。