徳政令 中世の法と慣習

講談社学術文庫
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  • 電子あり
徳政令 中世の法と慣習
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内容紹介

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目次

一 無名の法、有名の法
 民衆にとっての法
 史料としての鎌倉幕府法
 書きのこされた徳政令

二 徳政令の出現
 中世法の世界
 すでに幕はあがっていた
 永仁徳政令を読む
 今さら改変に及ばず

三 なぜ徳政なのか
 徳政令の評判
 徳政の起源

四 天下の大法
 仏物・僧物・人物
 仏陀、人に帰らず
 寄進の物、悔返すべからず

五 贈与と譲与
 他人和与の物
 タダほど高いものはない
 本主へもどす

六 消された法令
 徳政の風聞
 安達泰盛の改革
 甲乙人とは何か

七 前代未聞の御徳政
 理屈から事実へ
 所領もどし政策の法理
 永代の職、遷代の職
 弘安礼節

八 人の煩い、国の利
 実基奏状の精神
 沙汰を寄せる者、請取る者
 弘安徳政の目ざしたもの

九 徳政の思想
 田舎の習
 起請文の法
 彗星あらわる

一〇 新しい中世法の誕生
 実際の効力
 法への参加

あとがき
解 説(小瀬玄士)

製品情報

製品名 徳政令 中世の法と慣習
著者名 著:笠松 宏至
発売日 2022年02月10日
価格 定価:1,100円(本体1,000円)
ISBN 978-4-06-522562-2
通巻番号 2705
判型 A6
ページ数 248ページ
シリーズ 講談社学術文庫
初出 本書の原本は1983年に岩波新書として岩波書店から刊行されました。

著者紹介

著:笠松 宏至(カサマツ ヒロシ)

1931年生まれ。東京大学文学部国史学科卒業。東京大学大学院人文科学研究科博士課程中退。東京大学名誉教授。専門は日本中世史。主な著作に『日本中世法史論』,『法と言葉の中世史』,『中世人との対話』,『中世の罪と罰』(共著),『日本中世史を見直す』(共著),『中世の裁判を読み解く』(共著)などがある。

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