「頼朝の精神史」既刊・関連作品一覧

頼朝の精神史

古代から中世への扉を開いた男、源頼朝。冷徹酷薄な政治家。人情あつき信仰家。2つの像に引き裂かれた「心の闇」は深い。本書は、その分身ともいうべき梶原景時や側近集団の役割に注目しつつ、一介の流人から、徒手空拳で鎌倉殿へと駆け登った、稀代の政治的人間の真実に迫る。

【目次】
はじめに 頼朝の死
第一章 平治の敗戦と配流
1 捕縛
2 池禅尼の助命
3 頼盛一党との関係
4 報恩
第二章 旗挙げ
1 以仁王の呼びかけ
2 挙兵
3 源三位頼政の謀略
4 相少納言宗綱
第三章 神話復活の時代
1 石橋山
2 地方豪族の神話
3 三種の神器
第四章 政権掌握への途
1 流人という経験
2 一門への態度
3 兄弟たち
4 公平の原則
5 情報管理
第五章 梶原景時と頼朝の雑色
1 陰湿なイメージ
2 武者の狡智
3 景時の事跡
4 走狗としての雑色
第六章 頼朝の死と景時
1 族滅の悲劇
2 景時の出自
3 正史の蔭に
第七章 鎮魂の宮――鶴岡八幡宮
1 篤い信仰心
2 ”若宮”の謎
3 大庭・梶原一族の影
4 御霊信仰と鶴岡

あとがき

参照・参考文献
索引

最初へ « 1 » 最後へ