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戦国城下町の考古学

政治の中心「朝倉館」、庶民の生活の跡をとどめる「町並」、人の盛衰を記す石仏、「かわらけ」の山……。まるごと発掘された越前一乗谷は、中世考古学の絶好の素材となった。
発掘資料と歴史史料を駆使し、中世の空間を立体的に再現する力作。

〔本書の内容〕
●一乗谷からのメッセージ
●一乗谷と戦国城下町の景観
●中世人の空間意識
●町屋と人びとの生活
●都市を支えた商品──生産と流通
●越前の中の一乗谷

【目次】
序章
第一章 一乗谷と戦国城下町の景観
1 一乗谷のイメージ
2 城戸の内と外 ふたつの町
3 城下町と権力のモデル
4 町割 一乗谷の都市計画
5 城戸の外はもうひとつの町
6 一乗谷はいつでき、いつ滅んだか
第二章 中世人の空間意識
1 朝倉館の空間構成
2 館の系譜と規範
3 富と権力を映す陶磁器
第三章 町屋の人びとのの生活
1 一乗谷の町屋
2 町屋の構造
第四章 都市を支えた商品 生産と流通
1 一乗谷アセンブレッジ
2 消費をどんぶり勘定する
3 生産地の対応
4 町と村の陶磁器消費
5 中国陶磁の果たした役割
6 消費財の考古学
7 日本列島、東と西・表と裏
第五章 越前の中の一乗谷
1 領国支配と経済ブロック
2 一乗谷の位置づけ

注・引用文献
年表
あとがき
索引