内容紹介
江戸時代の大坂と言えば「天下の台所」、つまりは町人の都というイメージが強いだろう。司馬遼太郎は、幕府直轄の武士はわずか二百人と述べている。しかし、江戸時代のはじめからおわりまで、一貫して大坂は「武士の町」だったのだ!
大坂に武士はほんとうは何人いたのか?
武士たちはどうやって大坂の生活を楽しんでいたのか?
大坂城はどんな構造だったのか?
奉行所では何が行われていたのか?
大塩平八郎はなぜ決起したのか?
なぜ「大坂は町人の町」という言説が生まれたのか?
「武鑑」や、大坂町奉行所の絵図面、代官たちの日記、幕府にのこされた数々の文書など、数多くの史料を駆使して、大坂という町で、いかに武士が生き、歴史を動かしていたのかに光をあてる快心作。
目次
- はじめに│「武士の町」という問い
- 第一章 武士は何人いたか
- 第二章 『大坂武鑑』は語る
- 第三章 『浪華御役録』を読む
- 第四章 西町奉行役宅を覗く
- 第五章 大坂城の内と外
- 第六章 ふたりの与力
- 第七章 大坂暮らし
- 終章 「町人の都」と「武士の町」
製品情報
製品名 | 武士の町 大坂 |
---|---|
著者名 | 著:藪田 貫 |
発売日 | 2020年06月11日 |
価格 | 定価 : 本体1,000円(税別) |
ISBN | 978-4-06-519895-7 |
通巻番号 | 2614 |
判型 | A6 |
ページ数 | 256ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 原本は、2010年に中公新書より刊行された。 |
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