内容紹介
目と芽、鼻と花、歯と葉、身と実。身体と事物とのあいだに語の共通性があるのはなぜなのか。また、幼児が最初期に発する p 音、 m 音 などが世界的に同じように見られるのはなぜか。古代語における二音節動詞の語尾「ふ」「ぶ」「む」などが持っていた原初的意味を分析する一方、語頭音となっている「あいうえお」などの五十音が身体の部位・生理に由来することを解明し、コトバの発生と世界分節の起源を探る。
目次
- 第一章 コトバ分析への道
- 第二章 太古的身体、コトバ、外界
- 第三章 二音節動詞語尾の分析
- 第四章 語頭音の意味とくに身体性
- 第五章 コトバの起源
- 第六章 「コトバと心」の発達
製品情報
製品名 | あいうえおの起源 身体からのコトバ発生論 |
---|---|
著者名 | 著:豊永 武盛 |
発売日 | 2019年04月12日 |
価格 | 定価 : 本体1,070円(税別) |
ISBN | 978-4-06-515488-5 |
通巻番号 | 2548 |
判型 | A6 |
ページ数 | 272ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 本書の原本は1982年に小社より『あいうえおの起源――日本語の謎は解かれた』として刊行されました。 |
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