内容紹介
モチベーションについて信じられていることの大半が、とてもではないが真実とは言えない……これを本書で示したい。厄介なのは、動機づけについて、多くの企業が新しい知識に追いついていないという点だ。今なお、きわめて多くの組織が、人間の可能性や個人の成果について、時代遅れで検証されていない、科学というよりほとんど俗信に根ざした仮定に基づき運営されている。目先の報奨プランや成果主義に基づく給与体系がその例だ。
停滞を打破する新発想!
〈モチベーション3.0〉とは何か?
コンピューター同様、社会にも人を動かすための基本ソフト(OS)がある。
〈モチベーション1.0〉…生存(サバイバル)を目的としていた人類最初のOS 。
〈モチベーション2.0〉…アメとムチ=信賞必罰に基づく与えられた動機づけによるOS。ルーチンワーク中心の時代には有効だったが、21世紀を迎えて機能不全に陥る。
〈モチベーション3.0〉…自分の内面から湧き出る「やる気!=ドライブ!」に基づくOS。活気ある社会や組織をつくるための新しい「やる気!」の基本形。
21世紀版『人を動かす』はこれだ!!
20世紀の半ば、数人の科学者が、人間には従来とは異なる動機づけもある、と主張するようになった――いわゆる「内発的動機づけ」だ。その後数十年の間、行動科学者はその原動力を解明し効能を説明してきたが、残念なことにビジネスの世界はこの新たな認識を十分に生かしきれていない。組織を強化し、人生を高め、よりよい世界を作るべく、ダニエル・ピンクが科学の知識とビジネスの現場の間に横たわるギャップを埋めた意欲作。
『ニューヨーク・タイムズ』『ワシントン・ポスト』ほか全米大ベストセラー
●本文から
本書のテーマは、モチベーションである。モチベーションについて信じられていることの大半が、とてもではないが真実とは言えない。ハーロウとデシが数十年前に明らかにした知見のほうがずっと真実に近い。これを本書で示したい。厄介なのは、動機づけについて、多くの企業が新しい知識に追いついていないという点だ。今なお、きわめて多くの組織――企業だけではなく、政府機関や非営利組織も同様に――が、人間の可能性や個人の成果について、時代遅れで検証されていない、科学というよりほとんど俗信に根ざした仮定に基づき運営されている。目先の報奨プランや成果主義に基づく給与体系は機能せず、有害な場合さえ多いという証拠が増えているにもかかわらず、こうした慣行を続けている。さらに悪いことには、このような慣行が学校にも行き渡っているのだ。勉強を「奨励する」ために、将来の働き手である子どもたちを、iPodや現金、ピザのクーポン券で釣っている。何かがおかしい。
目次
- ◇訳者まえがき 停滞を打破する新発想〈モチベーション3・0〉 大前研一
- ◇はじめに ハリー・ハーロウとエドワード・デシの直面した謎
- ◇第1部 新しいオペレーティング・システム
- ・第1章 〈モチベーション2・0〉の盛衰
- 機能しなくなった〈モチベーション〉
- アメとムチの勝利
- 互換性に関する3つの問題
- ・第2章 アメとムチが(たいてい)うまくいかない7つの理由
- 〈モチベーション2・0〉に発生したバグ
- 期待以下の効果
- 望まないことを増やす
- ・第2章の補章 アメとムチがうまくいく特殊な状況
- ・第3章 タイプIとタイプX
- 「やる気!」研究の新しい流れ/アルファベットの力/タイプIとタイプX
- ◇第2部 〈モチベーション3・0〉3つの要素
- ・第4章 自律性〈オートノミー〉
- 自由に好きなように仕事をする
- プレーヤーか、それとも駒か
- 4つの基本的要素
- 自律性を養う術
- ・第5章 マスタリー(熟達)
- もっとよい生き方を求めて
- 従順から積極的な関与へ
- 貨物船のゴルディロックス
- マスタリーの3つの法則
- ・第6章 目的
- 人生の意義が問われる時代
- 目的という動機
- 充実した人生とは
- ◇第3部 タイプIのツールキット
- ・個人用ツールキット モチベーションを目覚めさせる9つの戦略
- ・組織用ツールキット 会社、職場、グループ能力を向上させる9つの方法
- ・報酬の禅的技法 タイプI式の報酬
- ・保護者や教育者用ツールキット 子どもを助ける9つのアイデア
- ・お薦めの書籍 必読の15冊
- ・グルに聞く ビジネスの本質を見抜いた6人の識者
- ・フィットネスプラン 運動へのモチベーションを生み出す(そして持続させる)ための4つのアドバイス
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