内容紹介
「後期大江文学の臨界点」――いとうせいこう急進派による無差別テロ計画を知り、実行を阻止するためにテレビで「すべては冗談でした」と棄教を宣言した新興教団の指導者・師匠(パトロン)と案内人(ガイド)――10年後、ふたりは若い協力者とともに活動を再開する。だがその矢先、案内人が元急進派に殺され、事態は急変する。 希求する魂のドラマを描く、感動の長篇小説。
「後期大江文学の臨界点」――いとうせいこう
活動を再開した新興宗教のリーダーと悩める信者、新たな協力者たちが動き出す
急進派による無差別テロ計画を知り、実行を阻止するためにテレビで「すべては冗談でした」と棄教を宣言した新興教団の指導者・師匠(パトロン)と案内人(ガイド)――10年後、ふたりは若い協力者とともに活動を再開する。だがその矢先、案内人が元急進派に殺され、事態は急変する。
希求する魂のドラマを描く、感動の長篇小説。
目次
- 序 章 犬のような顔の美しい眼
- 第一章 百 年
- 第二章 再 会
- 第三章 宙返り
- 第四章 R・S・トーマス講読
- 第五章 モースブルッガー委員会
- 第六章 案内人
- 第七章 聖 痕
- 第八章 新しい案内人が選ばれる
- 第九章 そのなかにすべてが書かれていながら、生きることはそれを書き続けることである本
- 第十章 通夜躁病は果てしなく続く(一)
- 第十一章 通夜躁病は果てしなく続く(二)
- 第十二章 新しい信者のイニシエーション
- 第十三章 追悼集会のハレルヤ
- 第十四章 なぜ、いま師匠は帰って来たか?
- 第十五章 積年の疲労
- 第十六章 臨床家
製品情報
製品名 | 宙返り(上) |
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著者名 | 著:大江 健三郎 |
発売日 | 2002年06月14日 |
価格 | 定価 : 本体781円(税別) |
ISBN | 978-4-06-273465-3 |
判型 | A6 |
ページ数 | 536ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | ’99年6月、講談社より刊行。 |