内容紹介
大江健三郎は、沈黙して「新しい人」の思想を探ってきた。
棄教ののち、リーダーが「地獄降り」を共にした腹心はテロに倒れ、教会の各セクトそれぞれの企ての進むなか、四国の森のなかに根拠地は作られた。……悲劇がすべて終った後、しかし、次のようにいう新しい世代は生き続ける。──(たとえ神なしでも)私たちの教会は、「魂のこと」をする場所です。
「ひとり少年時に聞いた「神」の声を追いもとめる若者も、死の前に生きなおすことを企てる初老の男も、自分だと思う」──作者
製品情報
製品名 | 宙返り(下) |
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著者名 | 著:大江 健三郎 |
発売日 | 1999年06月10日 |
価格 | 定価:2,420円(本体2,200円) |
ISBN | 978-4-06-209737-6 |
判型 | 四六変型 |
ページ数 | 478ページ |