内容紹介
タガメとは田んぼに生息してカエルの生き血を吸う昆虫。高度成長期以後、日本の各地から田園風景が消える中、タガメの魂は女性たちに宿り、無抵抗な「カエル男」を箍(タガ)にハメて搾取している。すなわち「タガメ女」は「箍女」でもある。気鋭の研究者が、自らの研究過程やゼミ生からの証言をもとに、「専業主婦」「家事手伝い」という姿で女性が現代日本を支配する特異な現象を、ユーモアを交えて実証する。
本書の推薦のことば。
「本書は現代日本における夫婦関係を学際的な見地から鋭く究明し、日本人はなぜ生活水準が高いわりには不幸なのかという謎を解き明かしたものです。男女問わず、結婚している人、結婚を考えている人にとっては必読書です」
チャールズ・ユウジ・ホリオカ氏 経済学者
「この新著は『魂の脱植民地化』という斬新な概念を取り入れ、戦後半世紀の日本像を今までとはまったく違った見地から描こうとするものです。これまで当たり前とされていた人生のあり方を改めて問い直すことで、当たり前が当たり前でなくなるのです。ぜひお勧めしたい」
別府春海氏 スタンフォード大学名誉教授(文化人類学)
タガメとは田んぼに生息してカエルの生き血を吸う昆虫。高度成長期以後、日本の各地から田園風景が消える中、タガメの魂は女性たちに宿り、無抵抗な「カエル男」を箍(タガ)にハメて搾取している。すなわち「タガメ女」は「箍女」でもある。気鋭の研究者が、自らの研究過程やゼミ生からの証言をもとに、「専業主婦」「家事手伝い」という姿で女性が現代日本を支配する特異な現象を、ユーモアを交えて実証する。
目次
- はじめに タガメ女とカエル男とはなにか
- 第一章 日本を覆い尽くす「タガメ女」の脅威
- 第二章 タガメ女に吸いつくされる男たち
- 第三章 カエル男を支配する女たち
- 第四章 こうしてタガメ女は「害」をまきちらす 黒い報告集
- 第五章 「ママ友地獄」という”タガメ女たちの共食い”
- 第六章 タガメ女が日本経済に与える影響とは
- 第七章 タガメ女の意外な故郷
- おわりに タガメ女という「箍」から解放される
製品情報
製品名 | 日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体 |
---|---|
著者名 | 著:深尾 葉子 |
発売日 | 2013年04月23日 |
価格 | 定価 : 本体838円(税別) |
ISBN | 978-4-06-272796-9 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 192ページ |
シリーズ | 講談社+α新書 |
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