内容紹介
脳の過剰な興奮が引き起こす発作をくり返す「てんかん」は、誤解や偏見が根強く残る病気。患者さんの8割は正しく治療すれば発作を抑制できるのですが、専門医が少なく、不適切な診断・治療を受け続けている方も少なくありません。本書は、病気のしくみや治療法を豊富なイラストやチャートでわかりやすく解説。必要以上の不安や、多くの人がいだいている誤解を減らし、患者さんやご家族の助けとなる一冊です。
ひと目でわかるイラスト図解
《講談社 健康ライブラリーイラスト版》
【「発作ゼロ・副作用ゼロ・悩みゼロ」を目指す決定版!】
人口の約1%にみられる「てんかん」は、脳の過剰な興奮が引き起こす発作をくり返す病気です。日本の患者数は100万人にのぼります。誤解や偏見が根強く残る病気でもあります。患者さんの8割は正しく治療すれば発作を抑制できるのですが、患者数に比して専門医が少なく、不適切な診断・治療を受け続けている患者さんも少なくありません。本書は、必要以上の不安や多くの人がいだいている誤解を減らすために、また、てんかんについて勉強しようと思うみなさんの最初の手助けとなるように、病気のしくみや治療法を豊富なイラストやチャートでわかりやすく解説しています。てんかんと診断されたばかりの人だけでなく、もうずっと前に診断され、医師に言われるままに薬を飲んできた人が、「自分の病気にきちんと向き合おう」と考えたときの助けにもなるはずです。本書で正しい知識を得て「発作ゼロ・副作用ゼロ・悩みゼロ」を目指しましょう。
【本書の内容構成】
第1章 てんかん発作にはこう対処する
第2章 なぜ起きる? これからどうなる?
第3章 薬を使って発作を防ぐ
第4章 治療しても発作をくり返すとき
第5章 てんかんがあっても大丈夫!
目次
- 【本書のおもな内容】
- 第1章 てんかん発作にはこう対処する
- 発作の現れ方/意識を失い、倒れてしまう大発作
- 発作の現れ方/体の一部が勝手に動くだけの発作もある
- 突然、倒れたら/まわりの危険物を遠ざけて見守る
- 発作のあと/落着けばふだんどおりの生活に戻れる
- 第2章 なぜ起きる? これからどうなる?
- てんかんの定義/てんかんは「一つの病気」ではない
- てんかん発作のしくみ/脳の神経細胞網に異常な電流が走る
- てんかんの診断/正確な診断がなによりも重要な意味を持つ
- 一般的な経過/薬で六割、手術を含め八割は「治る」
- 第3章 薬を使って発作を防ぐ
- 目標/「発作ゼロ・副作用ゼロ・悩みゼロ」を目指そう
- 薬物治療の進め方/一~二割で効かなければ専門医のもとへ
- 薬の使い方/最大限の効果を生む最少量を探す
- 副作用/「起こるかもしれないこと」を知っておく
- 第4章 治療しても発作をくり返すとき
- 診断・治療に不安を覚えたら/医師を替える勇気が必要なこともある
- 専門医を探す/「てんかんに詳しい医師」に診てもらう
- 本当にてんかん?/「難治性てんかん」の二~三割はてんかんじゃない
- 第5章 てんかんがあっても大丈夫!
- 心がまえ/てんかんの有無で人生の価値は決まらない
- 周囲への告知/具体的に知らせることで理解は深まる
- 就労/てんかんというだけで就けない職はほとんどない
製品情報
製品名 | 「てんかん」のことがよくわかる本 |
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著者名 | 監:中里 信和 |
発売日 | 2015年05月13日 |
価格 | 定価:1,540円(本体1,400円) |
ISBN | 978-4-06-259791-3 |
判型 | B20取 |
ページ数 | 102ページ |
シリーズ | 健康ライブラリーイラスト版 |