内容紹介
幕末期、仁政イデオロギーのもと大庄屋として地域を指導していた仙十郎。彼はなぜ「万機公論」「四民平等」の新政府に期待し、そして失望したのか。自由民権運動に身を投じ、第一回衆議院選挙で国会議員となった定一を支えた杉田家の困窮。英学の修得に情熱を燃やし、新島襄・八重夫婦との交流を深めた鈴が体現する新しい女性像。従来の教科書的理解では、決してわからない日本の近代化の多面的な実相を描き出す。
越前一の豪農として知られた杉田家の父・仙十郎、息子・定一とその妻・鈴。
幕末期、仁政イデオロギーのもと大庄屋として地域を指導していた仙十郎。彼はなぜ「万機公論」「四民平等」の新政府に期待し、そして失望したのか。
自由民権運動に身を投じ、第一回衆議院選挙で国会議員となった定一を支えた杉田家の困窮。
英学の修得に情熱を燃やし、新島襄・八重夫婦との交流を深めた鈴が体現する新しい女性像。
従来の教科書的理解では、決してわからない日本の近代化の多面的な実相を描き出す。
目次
- はじめに
- 第一章 幕末期の杉田家
- 第二章 明治期の杉田家
- 第三章 大正・昭和期の杉田家
- おわりに
- 主要参考文献一覧
- 杉田仙十郎・定一・鈴関連年表
- あとがき
製品情報
製品名 | ある豪農一家の近代 幕末・明治・大正を生きた杉田家 |
---|---|
著者名 | 著:家近 良樹 |
発売日 | 2015年02月11日 |
価格 | 定価 : 本体1,700円(税別) |
ISBN | 978-4-06-258597-2 |
通巻番号 | 594 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 272ページ |
シリーズ | 講談社選書メチエ |
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