「愛国」のゆくえ─「戦後」の無意識とトラウマ
アイコクノユクエセンゴノムイシキトトラウマ
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内容紹介
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目次
- ナショナリズムの教訓 保阪正康
- 大通の四丁目/もっと地べたにおろしたかたちで/「おまえん家、どっから来たの?」/近代日本の縮図/第七師団の運命/またも負けたか八聯隊/蓄積をもつまえに……/言葉が外に出てこない/徴兵逃れ祈願/タテマエがホンネを押しつぶす/この素朴な感情こそが
- もっと「多事争論」を 姜尚中
- 『伝道の書』/筑紫哲也さん/領土問題や歴史問題になると……/マッカーシズム/不寝番の役割/室原知幸という人/愛郷心なくして愛国心はありえない/小の虫にも/ローカル・インタレスト/人間は新しい次元に進むことのできる存在
- 「こころのケア」の歴史と未来 香山リカ
- 領域としてはまだ百年ちょっと/「ディブリーフィング」/PFA/九・一一の衝撃/してほしくなかったこと/なにをいまさらエラそうに/当事者のほうがよく知っている/もっと敬意を払いながら/あやまちては……/変える勇気
- トークセッション
- 記憶の引き出し/フロイトと「見たくないもの」/日本人の情報行動/メディアを比較衡量する習慣/「知る権利」と購読料/「歴女」「腐女子」の想像力/記憶を突き合わせて/ケアの欠落/記憶の暗殺者たち/「生もの」と「干物」/「防衛機制」/ドイツ精神医学界の謝罪/「権威」が「権威」であるために/ナッシュビルのできごと/彼らは日本で……/「わかった。君とはいっしょに仕事できる」/加害・被害の問題/わたくしとあなた、あの山この川