内容紹介
戦前・戦中・戦後、昭和22年はじめまでの安吾全エッセイから坂口安吾の文学、人生観を最も深く、強く語ったもの、例えば「FARCEに就て」「牧野さんの死」「茶番に寄せて」「日本文化私観」「青春論」「堕落論」「恋愛論」等々、22篇収録。“精神の巨人”坂口安吾の反骨精神横溢する選エッセイ集。
目次
- I
- ピエロ伝道者
- FARCEに就て
- 長島の死
- 神童でなかったラムボオの詩
- 牧野さんの死
- スタンダアルの文体
- フロオベエル雑感
- かげろう談義
- 茶番に寄せて
- 文学のふるさと
- 日本文化私観
- 青春論
- II
- 処女作前後の想い出
- 堕落論
- 欲望について
- デカダン文学論
- 続堕落論
- 花田清輝論
- 二合五勺に関する愛国的考察
- 私は誰?
- 恋愛論
- 大阪の反逆