静御前と結ばれた義経は、故郷・鞍馬に錦を飾り、母・常磐とひととき憩う。平家追討に向かった弁慶は、那須与一に扇をかかげる、美しく成長したわが子・小玉虫の姿に歓喜する。屋島、壇の浦と相次ぐ海戦で、平氏一門を滅ぼした義経の声望はますます高まるが、軍目付ら取巻きの讒言を容れる兄・頼朝の不興を買い、5年ぶりの義経主従らの鎌倉入りは拒まれてしまう。NHK大型時代劇原作。