乱暴狼藉を働く木曽義仲は、京都入りした義経に討たれ、巴御前はひとり残される。縦横無尽の軍略・大奇襲に、弁慶の馬を背負っての逆落しなど、弁慶たちの一騎当千の武功によって、源氏は一の谷に平家を破り、海に追い落とす。九郎判官の名声はつとに上がるが、軍目付との確執は鎌倉の疑心暗鬼をあおるばかりで、鎌倉からの論功行賞はいっかな届こうとせず、義経らの懊悩は尽きなかった。NHK大型時代劇原作。