あっ、という間に読める面白さ!
こら、なにしとるんや!
短気で、抜け目がなくて、生意気で、正義感と好奇心は、だれよりつよい、とんでもない「イイコ」少年Hの物語。
少年Hは、毎日遊ぶことに大いそがし。熱心すぎるクリスチャンのお母さんには参るけど、洋服仕立て職人のお父さん、やさしい妹、ゆかいな友だちに囲まれる、楽しい毎日。それなのに最近、おかしなことが増えてきた。……これって戦争のせい!?
60年前の日本を少年の目で描いた、大ベストセラー、青い鳥文庫に登場!
少年は小学校の1年生のときから、胸に「H.SENO=セノオ」の文字を編み込んだセーターを着せられていた。
「もうイヤや、胸に名前を書いたのは着とうない。『肇』のHだけにしてよ。Hの一文字だけやったらぼくの名前わからへんから」
友だちから、たちまち「エッチ」という仇名で呼ばれるようになってしまった。
+ もっとみる