老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路

講談社現代新書
オイルイエクズレルマチジュウタクカジョウシャカイノマツロ
  • 電子あり
老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路
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内容紹介

 私たちは、「人口減少社会」なのに「住宅過剰社会」という不思議な国に住んでいます。

 住宅過剰社会とは、世帯数を大幅に超えた住宅がすでにあり、空き家が右肩上がりに増えているにもかかわらず、将来世代への深刻な影響を見過ごし、居住地を焼畑的に広げながら、住宅を大量につくり続ける社会のことです。

 空き家が右肩上がりに増え続け、15年後には3戸に1戸が空き家になってしまうにもかかわらず、都市部では相変わらず超高層マンションが林立し、郊外では無秩序に戸建て住宅地の開発が続いています。

 多くつくられ過ぎた分譲マンションは、入居者が減ってしまうと、管理が杜撰になってゆき、スラム化などの治安の悪化を呼びかねません。戸建ての空き家もまた害虫などが住みつき、周りの住環境を悪化させてしまうでしょう。

 かたや、住宅地が無秩序に広がると、それだけ新しい水道などのインフラや公共施設が必要になり、そのために多額の税金が費やされます。
 
 このままでは私たちが「まち」に支払う税金の負担がかさむ一方で、住環境は悪化の一途をたどるという末路が待ちうけるのです。

 最近、自分の「まち」が住みにくいと感じることはないでしょうか?

 住みにくいと感じるとしたら、それは実は、住宅過剰社会が生み出しているのかもしれません。

【本書の内容】
第1章 人口減少社会でも止まらぬ住宅の建築 
1.つくり続けられる超高層マンションの悲哀
2.郊外に新築住宅がつくり続けられるまち
3.賃貸アパートのつくりすぎで空き部屋急増のまち
第2章 「老いる」住宅と住環境
1.住宅は「使い捨て」できるのか?
2.空き家予備軍の老いた住宅
3.分譲マンションの終末期問題
4.住環境も老いている~公共施設・インフラの老朽化問題
第3章 住宅の立地を誘導できない都市計画・住宅政策
1.活断層の上でも住宅の新築を「禁止」できない日本
2.住宅のバラ建ちが止まらない
3.都市計画の規制緩和合戦による人口の奪い合い
4.住宅の立地は問わない住宅政策
5.住宅過剰社会とコンパクトシティ
第4章 住宅過剰社会から脱却するための7つの方策

目次

  • はじめに
  • 第1章 人口減少社会でも止まらぬ住宅の建築 
  • 1.つくり続けられる超高層マンションの悲哀
  • 2.郊外に新築住宅がつくり続けられるまち
  • 3.賃貸アパートのつくりすぎで空き部屋急増のまち
  • 第2章 「老いる」住宅と住環境
  • 1.住宅は「使い捨て」できるのか?
  • 2.空き家予備軍の老いた住宅
  • 3.分譲マンションの終末期問題
  • 4.住環境も老いている~公共施設・インフラの老朽化問題
  • 第3章 住宅の立地を誘導できない都市計画・住宅政策
  • 1.活断層の上でも住宅の新築を「禁止」できない日本
  • 2.住宅のバラ建ちが止まらない
  • 3.都市計画の規制緩和合戦による人口の奪い合い
  • 4.住宅の立地は問わない住宅政策
  • 5.住宅過剰社会とコンパクトシティ
  • 第4章 住宅過剰社会から脱却するための7つの方策
  • おわりに

製品情報

製品名 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路
著者名 著:野澤 千絵
発売日 2016年11月15日
価格 定価 : 本体760円(税別)
ISBN 978-4-06-288397-9
判型 新書
ページ数 224ページ
電子版製品名 老いる家 崩れる街 住宅過剰社会の末路
シリーズ 講談社現代新書

著者紹介

著:野澤 千絵(ノザワ チエ)

兵庫県生まれ。1996年、大阪大学大学院環境工学専攻修士課程修了後、ゼネコンにて開発計画業務等に従事。その後、東京大学大学院都市工学専攻博士課程に入学、2002年、博士号(工学)取得。東京大学先端科学技術研究センター特任助手、同大学大学院都市工学専攻非常勤講師を経て、2007年より東洋大学理工学部建築学科准教授。2015年より同教授。共著に『白熱講義 これからの日本に都市計画は必要ですか』(学芸出版社)、『都市計画とまちづくりがわかる本』(彰国社)がある。

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