「逢わばや見ばや」既刊・関連作品一覧

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逢わばや見ばや

月島と古本屋が私の学校だった。15才の少年は、たったひとりで上京し、古本屋の丁稚になった─―。世の中にもまれながら成長していく姿を描いて、笑いと感動を呼ぶ初の長編自伝小説。 私は月島に十三年住んだが、火の起こし方だけは最後まで身につかなっかた。 火だけではない。いろんなことを学んだが、すべて中途半端に終わった。 恥ずかしき所行の数々をつづったのが、本書である。いわば負、の自伝である。(「あとがき」より)