内容紹介
目次
第1章 食べられる植物 味、色、実のなり方に隠されたナゾ
果物は冷やすと甘くなるのか/なぜイチゴは寒い時期のほうが甘いのか/ダイコンの辛さが場所によって違うのはなぜか/レタスの切り口がピンクになるのはなぜか ほか
第2章 花 きれいな花に隠された植物の生きざま
イネの花はなぜ穂の上から下へと順番に咲くのか/東北や北海道でウメとサクラがほぼ同時期に咲くのはなぜか ほか
第3章 葉 色、形、数にはワケがある
葉の縁のギザギザにはどのような役割があるのか/植物の表面は水もガスも通さないはずなのにどのようにして養分を通すのか/単子葉類の1枚しかない子葉の役割は何か ほか
第4章 色 植物の多様な色とその変化の不思議
紅葉した葉が春には緑色に戻る植物があるのはなぜか/タンポポの茎が黄緑色から赤紫色へと変化するのはなぜか/花の色は多様なのにタネは黒や茶色が多いのはなぜか ほか
第5章 細胞と代謝 細胞壁や光合成 ―― 植物ならではの生命の仕組みとは
植物細胞に寿命はあるのか/植物細胞の細胞分裂時に液胞の内容物が漏れることはないのか/植物は根からも二酸化炭素を吸収しているのか ほか
第6章 植物ホルモン 植物のふるまいを司るシグナルの秘密
気温が下がると落葉を促す植物ホルモンが分泌されるのはなぜか/植物ホルモンにはそれぞれ成長に作用するための最適な濃度があるのか ほか
第7章 動き・成長 ダイナミックな動きや学習まで! 植物の力にまつわるナゾ
タンポポは花が咲き終わった後に種子ができるまで横に倒れているのはどうしてか/ヤブツルアズキの実がねじれてマメを飛ばすのはどのような仕組みか ほか
第8章 コミュニケーション 他の生物をも操っているかもしれない、多様な戦略
異なる科で似た香りをもつ花は香りを真似して昆虫の訪花を狙っているのか/寄生植物の宿主がほぼ決まっているのはなぜか ほか
第9章 環境 あらゆる環境で生き残れる巧みなメカニズム
地球から木がなくなるとどうなるのか/植物は細菌やウイルスに対する防衛策をもっているのか/外来種の中に野生化するものとしないものがあるのはなぜか ほか
第10章 自由研究 身近な植物の素朴なナゾ
オジギソウの葉が刺激を受けて閉じてから再び開くのに時間がかかるのはなぜか/サボテンはなぜ乾燥した地域で生きていけるのか/赤い花のホウセンカのタネから白い斑点の入った花が咲いたのはなぜか ほか
製品情報
製品名 | 植物の謎 60のQ&Aから見える、強くて緻密な生きざま |
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著者名 | 編:日本植物生理学会 |
発売日 | 2024年03月21日 |
価格 | 定価:1,100円(本体1,000円) |
ISBN | 978-4-06-534838-3 |
通巻番号 | 2257 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 240ページ |
シリーズ | ブルーバックス |
初出 | 本書は日本植物生理学会ホームページ(https://jspp.org/)に寄せられた質問とその回答をもとに編集したものです。2007年刊行の『これでナットク! 植物の謎』および2013年刊行の『これでナットク! 植物の謎 Part2』の内容も一部抜粋、改訂のうえ盛り込みました。 |