太平の時は常に稀にして戦乱の世は常に多し。――古来より、中国では戦争が絶えなかった。歴代の詩人たちは、あるがままの現実を作品に昇華し、人々の叫び出でたる声として残した。中国古典文学研究の泰斗が、蘇武・李白・杜甫・文天祥といった、周代から清朝の名詩・四十一首を精選する、味わい深い名著。(まえがき・川合康三/解説・小川環樹) [本書の内容] 学術文庫版まえがき 川合康三 序 周詩 漢魏晋詩 六朝隋詩 唐詩(上) 唐詩(下) 宋詩 清詩 解説 小川環樹
1878-1963年。新潟県生まれ。東京帝国大学卒業,新聞社や東京高等師範学校教授などを経て,京都帝国大学教授。文化勲章受章。中国古典文学者,漢詩人。中国文学研究において先駆的な業績を残した。主著に『支那文學研究』『支那詩論史』ほか。主な訳注書に、『白楽天詩解』『陶淵明詩解』『陸放翁詩解』『玉台新詠集』『李長吉歌詩集』『杜詩』ほか。
漢詩の名句・名吟
唐山感情集
杜甫全詩集
漢文法基礎 本当にわかる漢文入門
漢詩鑑賞事典
心の「ツボ」に効く漢詩・漢文
心を癒す「漢詩」の味わい
中国の四季 漢詩歳時記
漢詩と日本人
唐詩