内容紹介
柱を立てるとはどういう行為だったのか。神を祀り天と地の通路を探った古代人の憧憬は、高く太い柱を求め、やがて神仏の近くへと山に分け入っていく。
山中に見出される聖なる岩座、そこに建てられる堂舎は懸造と呼ばれ、人々が観音や権現に伏し、籠もり、苦修錬行する拝所となる。
岩、岩窟、湧水に神仏を感じ霊験を求める日本人、形としての山岳建築に、浄所への畏敬と崇拝の心性を読む。
©Teruaki Matsuzaki
目次
- 第一章 遙拝すること・立てること――神を祀る柱
- 第二章 山の浄所に籠もる浄行僧
- 第三章 懸造という名称の由来
- 第四章 岩座と湧水信仰の建築
- 第五章 仏堂と社殿の重層空間――神仏混淆の中の礼堂
- 第六章 祀り拝む場のすつらえ
- 第七章 近世懸造の姿はどう変わったか
製品情報
製品名 | 山に立つ神と仏 柱立てと懸造の心性史 |
---|---|
著者名 | 著:松﨑 照明 |
発売日 | 2020年05月14日 |
価格 | 定価 : 本体1,950円(税別) |
ISBN | 978-4-06-519899-5 |
通巻番号 | 727 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 288ページ |
シリーズ | 講談社選書メチエ |
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