日蓮主義とはなんだったのか 近代日本の思想水脈

文芸(単行本)
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日蓮主義とはなんだったのか 近代日本の思想水脈
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内容紹介

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目次

  • 序 章 近代日本と日蓮主義
  • 第一章 田中智学と日蓮主義の誕生
  •    1 明治政府の宗教政策と日蓮教団の動向
  •    2 在家にして祖師に還る
  •    3 『宗門之維新』
  • 第二章 本多日生の積極的統一主義
  •    1 若き改革派
  •    2 近代的教義の追求と雑乱勧請停止
  •    3 四箇格言問題から統一団へ
  • 第三章 高山樗牛の日蓮論
  •    1 個人と宗教
  •    2 国家を超越する真理
  •    3 煩悶青年の受け皿
  • 第四章 仏教的政教一致のプログラム
  •    1 法国冥合
  •    2 八紘一宇
  •    3 日露戦争と宗教
  • 第五章「修養」としての日蓮主義
  •    1 日露戦後の社会危機
  •    2 大逆事件の衝撃、国体の擁護
  •    3 明治の終焉と日蓮主義
  • 第六章「日蓮主義の黄金時代」と日本国体学
  •    1 多様な展開
  •    2 統一団と国柱会
  •    3 国体の宣揚、国民の教化
  • 第七章 石原莞爾と宮沢賢治、そして妹尾義郎
  •    1 国体と予言と
  •    2 更に国土を明るき世界とし……
  •    3 仏陀を背負いて街頭へ
  • 第八章 立正大師諡号宣下と関東大震災
  •    1 大正十一年十月十三日
  •    2 上行のアドヴェンティズム
  •    3 震災後の思想状況
  • 第九章 観念性への批判、実践の重視
  •    1 第一世代の栄光と黄昏
  •    2 マルクスか、日蓮か
  •    3 満洲事変
  • 第十章 テロルの宗教的回路
  •    1 赤色仏教
  •    2 井上日召という男
  •    3 血盟団から五・一五事件へ
  • 第十一章 攻撃される日蓮主義者たち
  •    1 天皇機関説をめぐって
  •    2 二・二六事件と「南無妙法蓮華経」
  •    3 曼荼羅国神勧請不敬事件
  • 第十二章 理想はどこに
  •    1 新興仏教青年同盟への弾圧
  •    2 日中戦争
  •    3 東亜連盟論
  • 第十三章 アジアへ、そして世界へ
  •    1 五五百歳二重説
  •    2 軍服を脱いだ石原莞爾
  •    3 国体を説く者が国体に反してゆく逆説
  • 終 章 焼け跡に仏国土を!

製品情報

製品名 日蓮主義とはなんだったのか 近代日本の思想水脈
著者名 著:大谷 栄一
発売日 2019年08月22日
価格 定価:4,070円(本体3,700円)
ISBN 978-4-06-516768-7
判型 四六変型
ページ数 674ページ

著者紹介

著:大谷 栄一(オオタニ エイイチ)

1968年、東京都生まれ。東洋大学大学院社会学研究科社会学専攻博士後期課程修了。博士(社会学)。(財)国際宗教研究所研究員、南山宗教文化研究所研究員を経て、現在、佛教大学社会学部教授。専攻は宗教社会学・近現代日本宗教史。明治期以降の「近代仏教」の展開や、現代の宗教者や宗教団体がおこなう社会活動、「地域社会と宗教文化」の関係を研究している。著書に『近代日本の日蓮主義運動』(法藏館)、『近代仏教という視座―戦争・アジア・社会主義』(ぺりかん社)、『地域社会をつくる宗教』(共編著、明石書店)、『人口減少社会と寺院―ソーシャル・キャピタルの視座から』(共著、法藏館)、『近代仏教スタディーズ―仏教からみるもうひとつの近代』(共編著、法藏館)、『日本宗教史のキーワード―近代主義を超えて』(共編著、慶應義塾大学出版会)、『ともに生きる仏教―お寺の社会活動最前線』(編著、ちくま新書)などがある。

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