内容紹介
世界政府は人類の理想か、あるいは帝国主義の一つのかたちか。米国に亡命したばかりのアインシュタインと旧ソ連の科学者たちの対話「科学者と世界平和」。時空の基本概念から相対性理論の着想、量子力学への疑念、そして統一場理論への構想までを丁寧に、かつ率直に語った「物理学と実在」。二つの「統一理論」への天才の真摯な探究。(解説・佐藤優/筒井泉)
目次
科学者と世界平和
1 国連総会への公開状
2 アインシュタイン博士の考えの誤り
3 ソビエトの科学者たちへの返事
解説=佐藤優
物理学と実在
1 科学の方法についての一般的考察
2 力学とすべての物理学を力学によって基礎づけるいくつかの試み
3 場の概念
4 相対性の理論
5 量子論と物理学の基礎
6 相対性理論と粒子
解説=筒井泉
製品情報
製品名 | 科学者と世界平和 |
---|---|
著者名 | 著:アルバート・アインシュタイン 訳:井上 健 解説:佐藤 優 解説:筒井 泉 |
発売日 | 2018年07月12日 |
価格 | 定価 : 本体680円(税別) |
ISBN | 978-4-06-512434-5 |
通巻番号 | 2519 |
判型 | A6 |
ページ数 | 160ページ |
シリーズ | 講談社学術文庫 |
初出 | 本書は『世界の名著』66(湯川秀樹・井上健責任編集、中央公論社、1970年)所収の「科学者と世界平和」「物理学と実在」を底本としています。講談社学術文庫に収録するにあたり、新たに佐藤優「アインシュタイン『公開書簡』解説」、筒井泉「『物理学と実在』解説」を付加しました。 |
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