内容紹介
二〇〇〇年春、函館新港に運ばれてきた覚醒剤。その量百三十キロ、末端価格にして約四十億円。”密輸”を手引きしたのは北海道警察銃器対策課と函館税関であり、「銃対のエース」ともてはやされた刑事だった。腐敗した組織にあって、覚醒剤に溺れ、破滅を迎えた男が、九年の服役を経てすべてを告白する――。二〇一六年六月二十五日公開、映画『日本で一番悪い奴ら』(主演・綾野剛)原作。
二〇〇〇年春、函館新港に運ばれてきた覚醒剤。その量百三十キロ、末端価格にして約四十億円。”密輸”を手引きしたのは北海道警察銃器対策課と函館税関であり、「銃対のエース」ともてはやされた刑事だった。腐敗した組織にあって、覚醒剤に溺れ、破滅を迎えた男が、九年の服役を経てすべてを告白する――。
二〇一六年六月二十五日公開、映画『日本で一番悪い奴ら』(主演・綾野剛)原作。
「稲葉事件」とは?
日本警察史上、最大の不祥事が明るみに出た事件。2002年7月、北海道警察の生活安全特別捜査隊班長である稲葉圭昭警部が、覚せい剤取締法違反容疑と銃砲刀剣類所持等取締法違反容疑で逮捕、有罪判決を受けた。公判において、北海道警察による「やらせ捜査」や「銃刀法違反偽証」などが明らかになるとともに、北海道警裏金事件が2003年に発覚するきっかけともなった。
目次
- 序 章
- 第一章 機動隊 柔道特別訓練隊員
- 第二章 暴力団捜査
- 第三章 クビなし拳銃
- 第四章 銃器対策のエース
- 第五章 エス──情報提供者
- 第六章 警察庁登録五〇号事件
- 第七章 違法捜査
- 第八章 泳がせ捜査──道警が関わった覚醒剤一三〇キロ密輸
- 第九章 薬物密売
- 第十章 逮 捕
- 第十一章 法廷での告白
- 終 章
製品情報
製品名 | 恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白 |
---|---|
著者名 | 著:稲葉 圭昭 |
発売日 | 2016年01月15日 |
価格 | 定価:693円(本体630円) |
ISBN | 978-4-06-293270-7 |
判型 | A6 |
ページ数 | 304ページ |
シリーズ | 講談社文庫 |
初出 | 本書は2011年10月、小社より単行本として刊行されました。文庫化にあたり、一部を加筆・修正いたしました。 |
お知らせ・ニュース

著:稲葉圭昭
映画「日本で一番悪い奴ら」
出演:綾野剛、YOUNG DAIS、植野行雄(デニス)、矢吹春奈、瀧内公美、田中隆三、みのすけ、中村倫也、勝矢、斎藤歩、青木崇高、木下隆行(TKO)、音尾琢真、ピエール瀧、中村獅童 ほか
監督:白石和彌
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