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サリンとおはぎ 扉は開くまで叩き続けろ

起きていることに、「なぜ?」はない。
それはただ起こったんだ。

1995年3月20日、その日もいつもと変わらない月曜日だった。
地下鉄日比谷線1両目。
扉のすぐ左では、気分の悪そうな初老の男性がグッタリとしている。
彼の足下に目が行った。
弁当箱を包んだような新聞紙があったからだ。
紙からは透明の液体が染み出ていた--。

世の中を震撼させた地下鉄サリン事件から15年。
サリンが撒かれた車両に乗り合わせながら、
奇跡的に重篤な被害を免れた、さかはらあつし氏の
ライフストーリーができあがりました。

さかはら氏の数奇すぎる人生は、サリン事件遭遇だけにとどまりません。
簡単にご紹介すると……
小学校から勉強一筋。
なのに高校をビリで卒業し共通一次試験は150点。
全国模試ではブービー賞。
しかし、人並み外れた執着心を発揮して、四浪で京都大学に合格。
電通に就職するも、サリン事件に巻き込まれて退社。
それでも人生投げることなくMBAをゲットして、夢のアカデミー賞では招待客として
レッドカーペットの上を歩くという経験をしました。
その間にも、二度の不可思議な交通事故に遭ってサリン事件も含めると三度も
命を落としかけたり、結婚した女性が、かつてオウム真理教側にいた人だった
こともありました。
数々の出来事は、運命なのか奇跡なのか!? 
でもこれは、あなたの人生の物語であるかもしれないのです。


【著者からのコメント】
才能がなくても、勉強が苦手でも、辛くても、「夢を持つこと」「諦めないこと」
「くじけないこと」「自分を信じること」の大切さを、
私のライフストーリーを通じて感じていただけると幸いです。  

さかはら あつし