口福無限

講談社文芸文庫
コウフクムゲン
  • 電子あり
口福無限
自分メモ
気になった本やコミックの情報を自分に送れます

内容紹介

「人間共通の口福に対する貪欲がなくならない限り、食愛による発明は無限に続くだろう。そして大きく展けるだろう。」梔子や薔薇や牡丹の二杯酢<花肴>、胡麻油粥に金木犀の花びらをふりかけた<心平粥>、鶏卵の黄身の味噌漬け<満月>、海老のしっぽや魚の骨へのこだわり……。酒と美味を愛した昭和の大詩人・草野心平が、生活の折々に親しみ味わった珍味美肴の数々を詩情で掬って綴る、滋味溢れるエッセイ集。


天性の詩人が自在に綴る美味求真生きる歓び

「人間共通の口福に対する貪欲がなくならない限り、食愛による発明は無限に続くだろう。そして大きく展けるだろう。」梔子や薔薇や牡丹の二杯酢<花肴>、胡麻油粥に金木犀の花びらをふりかけた<心平粥>、鶏卵の黄身の味噌漬け<満月>、海老のしっぽや魚の骨へのこだわり……。酒と美味を愛した昭和の大詩人・草野心平が、生活の折々に親しみ味わった珍味美肴の数々を詩情で掬って綴る、滋味溢れるエッセイ集。

平松洋子
草野心平は一生をつうじて酒や食べものとも独自の関係をむすんでいた。蛙は蛙でありながら、ひとのすがたでもある。酒や食べものもまた、草野心平にとって「自然の讃嘆者」そのものであり、「プロレタリヤト」「アナルシスト」のためのものであり、「地べたに生きる天国」で実った恵みなのだ。酒を味わい、海山の味わいに舌鼓を打つとき、おれはここで生きているぞとよろこびの声を上げ、歓喜する草野心平のすがたがそこにある。――<「解説」より>

目次

  • I 私の口福論
  • 一年三百日
  • 私が創った店
  • ただのものこそたかくなる
  • 塩鰹
  • 天山祭りの酒
  • わが酒の肴
  • わが正月の酒
  • 梔子・薔薇・牡丹
  • 日本酒と自分流の肴
  • 花肴
  • 野菜の初もの
  • 馬鈴薯と玉葱の対話
  • 拡まった漬けもの
  • 花を食べる
  • 料理について
  • 干海老の雑煮
  • 病院の食事
  • 焼きとり
  • 美味各種
  • II わが酒菜のうた
  • その一 前口上
  • その二 海
  • 若布/昆布/海苔/たら子/数の子/筋子/からすみ/魚のワタ/アンキモ/アンチョビ/鹹魚/臘腸/腐乳/あわび/鰺/するめ/ホヤ/烏賊と鰹の塩辛/鰊/海老の尻っぽ/秋刀魚

製品情報

製品名 口福無限
著者名 著:草野 心平
発売日 2009年12月12日
価格 定価:1,430円(本体1,300円)
ISBN 978-4-06-290071-3
判型 A6
ページ数 240ページ
シリーズ 講談社文芸文庫
初出 本書は講談社刊『口福無限』(1981年4月)底本とし、明らかな誤植と思われる箇所は正したが、原則として底本に従った。

書店在庫を見る

オンライン書店で見る