内容紹介
パレスティナ発の「聖書ストーリー」は、メソポタミア平原を越え、イラン高原へ。東方へ膨張をつづける聖書ストーリーに対し、諸民族はいかに向き合ったか。最大の土着宗教ゾロアスター教、「真のキリスト教」を自称したマニ教、イスラームのグノーシス=イスマーイール派――。13世紀に「異教の魔神たち」が封じ込められるまで、宗教的想像力がもっとも奔騰した1000年を描きだす、東方の精神史。
目次
- 序章 「聖書ストーリー」と「各民族の神話ストーリー」
- 第一章 マンダ教の洗礼主義――一~二世紀のメソポタミア
- 第二章 マーニー教のイエス中心主義――三世紀のメソポタミア
- 第三章 ペルシアの国教ゾロアスター教ズルヴァーン主義――三~八世紀のイラン
- 第四章 ミトラ信仰とアルメニア正統使徒教会――四~五世紀のアルメニア
- 第五章 イスラームにおけるグノーシス主義の復活――八~一〇世紀のメソポタミア
- 第六章 「聖書ストーリー」に吸収されたザラスシュトラ――九~一三世紀のイラン
- 終章 「今日、われ(アッラー)は宗教を完成させた」
製品情報
製品名 | 古代オリエントの宗教 |
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著者名 | 著:青木 健 |
発売日 | 2012年06月15日 |
価格 | 定価 : 本体860円(税別) |
ISBN | 978-4-06-288159-3 |
通巻番号 | 2159 |
判型 | 新書 |
ページ数 | 232ページ |
シリーズ | 講談社現代新書 |
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