「心のケア」とは何だろう? そこで大切なことは? 阪神・淡路大震災以来、16年間にわたり、多くの自然災害や人為災害において心の傷(トラウマ)の回復に尽くしてきた精神科医・加藤寛が、ノンフィクションライター・最相葉月に語る。 【目次】 第1章 東日本大震災後五十日の記録 第2章 被災者の心の傷 第3章 阪神・淡路大震災でできたこと、できなかったこと ――復興期の心のケア 第4章 回復への道のり ――肉親を失った二人の経験から 第5章 支援者へのメッセージ 巻末ルポ 1・17から3・11へ――兵庫県心のケアチームの百十一日(最相葉月)
(かとう ひろし)1958年、宮崎県生まれ。1984年、神戸大学医学部卒業。精神科医。医学博士。都立墨東病院などで精神科救急に携わり、1995年から阪神・淡路大震災の被災者支援機関「こころのケアセンター」、2004年より、トラウマの専門機関「兵庫県こころのケアセンター」に所属。現在は同センター副センター長・診療所長。著書に『消防士を救え!――災害救援者のための惨事ストレス対策講座』、共編著に『生き残るということ――えひめ丸沈没事故とトラウマケア』、共訳書にカーディナー『戦争ストレスと神経症』など。
最相 葉月(さいしょう はづき)1963年、東京都生まれ、神戸育ち。関西学院大学法学部卒業。ノンフィクションライター。著書に『絶対音感』(小学館ノンフィクション大賞受賞)、『青いバラ』、『星新一 一〇〇一話をつくった人』(大佛次郎賞、講談社ノンフィクション賞受賞)など。
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