内容紹介
全日本ジュニア選手権初日。かすみはショートプログラムで、頭が真っ白になって失敗してしまう。原因は、試合がはじまる前にかすみが瀬賀冬樹に『お守りペンダント』のことを話したことで、冬樹の演技がボロボロになってしまったことにあった。
そのペンダントは、冬樹が7年前に亡くなった姉の花音さんにあげたものだったのだ。
〈わたしの不注意で、瀬賀くんの夢をこわしてしまった。〉と自分を責めるかすみの前に花音さんがあらわれ、「わたしの言葉を冬樹に伝えて。」という--。
目次
- 1 止まらない涙
- 2 やさしい美桜ちゃん
- 3 ショートプログラム第五グループ
- 4 エレベーターの中に
- 5 見えない理由と見える理由
- 6 花音さんの伝えたいこと
- 7 チョコクロとオレ様メール
- 8 見守っているのは、だれ?
- 9 ペンダントのゆくえ
- 10 思いがけないピンチ
- 11 白鳥の羽ばたき
- 12 優羽ちゃんは魔法使い
- 13 いつか、追いつけるように
- 14 瀬賀くんの伝言
- 15 思いっきり楽しんで
- 16 氷の上のプリンセス
- 17 つながる思い
- あとがき