よく知られていても実は誤解が多いADHD。男女差があり、女性は男性ほど「多動性」「衝動性」の特性が目立ちません。「不注意」の特性があるのにADHDと気づかず、落ち込んで心身の不調に陥る人もいます。またアスペルガー症候群と誤解され、正しい治療やサポートが得られない人もいます。本書では、女性に特徴的な現れ方・背景をはじめ、診断・治療のポイントから周囲との付き合い方まで丁寧に解説します。
ひと目でわかるイラスト図解
《講談社 健康ライブラリーイラスト版》
【「片付けられない」だけじゃない! アスペルガーとはどう違う?】
ADHDは男性に多いといわれています。男性のほうが女性より3~5倍多いという説もあります。しかし近年、じつは女性にもADHDの人はもっと多くいて、幼少期の様子が男性とは少し違うために見過ごされているのではないかという見方が出てきています。
女性は男性ほど「多動性」「衝動性」といった特性が目立ちませんが、男性と同じように困っています。女性は診断されにくく、自分なりに努力してがんばっている場合が、じつは多いのです。「不注意」の特性があってミスがなかなか減らせず、落ち込んで心身の不調に陥る人もいます。また発達障害と診断されてもアスペルガー症候群と誤解され、正しい治療やサポートが得られない人もいます。
本書では、女性に特徴的な現れ方・背景をはじめ、診断・治療のポイントから治療後の気持ちの変化、自分との向き合い方、周囲との付き合い方まで解説します。
【本書の内容構成】
第1章 「片付けられない」だけじゃない
第2章 受診先は「小児神経科」か「精神科」
第3章 「薬物療法」で中心的な問題が解消する
第4章 「過去の自分」を許せれば落ち着く
第5章 生活面では「人間関係」がテーマに
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