内容紹介
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目次
- 序章 二千年の正統思想
- 1. 注に込められた思想性
- 2. 経典解釈の二つの方向
- 第一章 権力に擦り寄る儒者
- 1. 儒家の形成
- 2. 漢初の黄老思想
- 3. 『漢書』の曲筆と天人相関論
- 4. 公羊伝と武帝期の政治状況
- 5. 石渠閣会議と匈奴
- 6. 儒教への心酔
- 第二章 中国の原基
- 1. 図讖の宣布
- 2. 「儒教の国教化」論
- 3. 「古典中国」の形成
- 4. 「寛」治の盛行
- 5. 皇帝と天子
- 6. 礼と故事
- 第三章 後漢の衰退と聖漢へのまなざし
- 1. 外戚の正統性
- 2. 皇帝の延長権力の横暴
- 3. 後漢からの自律性
- 4. 儒教への異議申し立て
- 5. 聖漢の賛美と未来への経学
- 6. 六天説と天の無謬性
- 第四章 時務を知る──『三国志』の時代と儒教
- 1. 儒将
- 2. 「猛」政
- 3. 「文学」の宣揚
- 4. 諸葛亮の漢代的精神
- 5. 諸葛亮の「猛」政
- 6. 蜀学を尊重
- 第五章 曲学阿世──抵抗する竹林の七賢
- 1. それぞれの皇帝の正統性
- 2. 天は一つ
- 3. 「孔子も人を殺した」
- 4. 不孝の理由
- 5. 周・孔をうとんじる
- 6. 君無道
- 第六章 「儒教国家」の再編と限界
- 1. 封建・井田・学校
- 2. 人は生まれにより異なる
- 3. 「夷狄は教化できない」
- 終章 「古典中国」と二つの「儒教国家」
- 1. 古典と「古典中国」
- 2. 大一統──統治制度
- 3. 華夷──世界観
- 4. 天子──支配の正統性
- 引用・参考文献
- あとがき
- 索引
製品情報
製品名 | 儒教と中国 「二千年の正統思想」の起源 |
---|---|
著者名 | 著:渡邉 義浩 |
発売日 | 2010年10月09日 |
価格 | 定価:1,760円(本体1,600円) |
ISBN | 978-4-06-258482-1 |
通巻番号 | 481 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 268ページ |
シリーズ | 講談社選書メチエ |
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